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施工管理がやめとけと言われる理由3選!対処法やメリットも解説

建設・不動産 転職豆知識

2023.10.27

施工管理という言葉を聞いたことがあるでしょうか。工事全体を管理する、建設業界における重要な役職のひとつです。しかし、多くの人々が「施工管理はやめとけ」と言うこともあります。この記事では施工管理をやめたほうがいいといわれる理由や、実際の現場について解説します。

施工管理とは

なぜ多くの人々が「施工管理はやめとけ」と言うのでしょうか。それを解説する前に、まず施工管理とは何か、その役割と業務内容について詳しく見ていきましょう。

施工管理の役割

施工管理は、建設工事が計画通り、安全に、高品質で、かつ効率的に進行するための業務を指します。わかりやすくいうと、建設現場の「指揮官」として、工事の進行状況を管理・監督することが主な役割です。工事の進捗管理、品質管理、安全管理、コスト管理など、多岐にわたる業務が含まれます。

進捗管理とは、プロジェクトが計画通りに進行しているか、日々の監督と調整を行う業務です。遅延が発生してしまった場合はその原因を特定し、必要な対策を講じることが求められます。また、品質管理は施工の品質を監督する業務範囲です。設計図書や仕様書に基づいて適切に施工されているかを都度確認し、不具合を発見した際には是正措置を指示して工事が正しく行われている品質を維持します。

安全管理もプロジェクトを成功させるために重要な業務です。建設現場は、高所作業や重機の使用など、多くの危険が潜んでいます。安全管理は、労働者の安全を確保するため、安全対策や安全教育を徹底し事故を未然に防ぐ役割があります。さらに、コスト管理を行うことも大切です。いかに安全に高品質な工事が行われていても、そのコストがあまりに高額になってしまっては元も子もありません。そのため、工事のコストを監視し、予算超過を防ぐための対策を講じているのです。

施工管理の重要性

施工管理者は、プロジェクトを成功に導くための鍵となる存在といえるでしょう。建設プロジェクトは、多額の予算や多くの関係者が絡む複雑なものです。施工管理の存在なしには、プロジェクトがスムーズに進行することは難しく、予算超過や工期遅延、安全事故などのリスクが高まってしまうでしょう。このように、施工管理はプロジェクトに欠かせない重要な役割を持つため、実際の現場では様々なプレッシャーや困難に直面する場合もあります。そのような観点から、一部の人々からは「施工管理はやめとけ」という意見も出るのです。

施工管理がやめとけと言われる理由3

「施工管理はやめとけ」という意見は、具体的にどのような理由でいわれているのでしょうか。ここでは、とくに理由として挙げられる3つのポイントについて解説します。

たまたま現場の労働環境が良くなかった

業界に問題があるのではなく、たまたま労働環境が良くない現場に当たってしまった、ということが挙げられます。たとえば、長時間労働が挙げられます。施工管理の仕事は、計画通りに工事が進行しているかを常にチェックする必要があります。それに伴い、夜間や休日出勤が多くなることもあるかもしれません。また、工事現場の環境も要因の一つとして挙げられることもあります。例えば、現場によっては気象条件や騒音、埃などにさらされる環境下での作業が求められることもあるでしょう。これが長期間続くと、体力的・精神的な負担が大きくなってしまう人もいるかもしれません。

ただし、近年では働き方改革や業務効率化によって労働環境が改善されつつあるため、必ずしも労働環境が悪いわけではないということに留意しましょう。就職する際には、労働環境の改善をしているような企業を探し出すことが重要です。

高い責任とプレッシャーがあった

施工管理者は、工事の進行、品質、安全、コストといった多岐にわたる管理を担当します。そのため、何か問題が発生した場合、その責任が施工管理者に降りかかることもあります。一つのミスが大きな損害をもたらすことも考えられるため、緊張感を持った状態で仕事を進めることになるでしょう。また、現場ではさまざまな関係者との連携が不可欠です。トラブルや対立が生じた場合はそれらの対処方法を考える必要があるため、施工管理をする場合はストレスを適切にコントロールするスキルが求められるでしょう。

キャリアパスへの不安

施工管理という職種は専門性が高く、その経験やスキルは他の業界では容易に活かしにくいことがあるかもしれません。そのため、建設業界以外での転職やキャリアチェンジが難しくなる可能性があるでしょう。また、どの業界でも言えることですが、上位のポジションは限られていることも注意が必要です。昇進や昇格を目指すには、ほかの施工管理者よりも多くの経験と実績が求められるため、長い年月と努力が必要となります。

ただし、建築業界以外で働く予定がないのであれば、再開発や老朽化したインフラの改修の需要が見込まれるため、キャリアチェンジに対して過剰に不安感を持たなくても良いでしょう。今後本格化する大規模なプロジェクトでは、多様なキャリアを積むことができる可能性があるため、施工管理技士として働いている人やこれから目指す人にはチャンスがあると言えます。

施工管理につくメリット

施工管理は建設業界における中心的な役割を果たす職種であるため、大きな責任を伴います。しかし、その一方で多くのメリットも持っているのです。ここは、施工管理につくメリットについて詳しく見ていきましょう。

高い専門性を持てる

施工管理は、工事の進行、品質、安全性、コスト管理など多岐にわたる業務を担当します。このような経験を積むことで、高度な専門知識と技術を習得することが可能です。これにより、建設業界内でのキャリアアップや、他の関連業界への転職時にも非常に有利となるでしょう。

物理的な成果を目の前で確認できる

建設業界における仕事の一つの大きな魅力は、自分の手がけたプロジェクトが具体的な形として目の前に現れることです。施工管理者として関わった建築物やインフラが完成した際、その成果を実際に見ることができるのは非常に達成感があります。

安定した給与と待遇の会社が多い

施工管理は、その重要性と専門性から、多くの建設会社で比較的高い給与が支払われています。また、賞与や福利厚生も充実しているケースが多く、経済的な安定を求める方には魅力的な職種といえるでしょう。

リーダーシップを養う機会がある

施工管理者は、現場のリーダーとして多くの関係者を取りまとめ、指導・指示を行います。この経験は、リーダーシップ能力を養成するうえで非常に有益です。将来的には、さらなるマネジメントのポジションを目指す際のステップとしても活かせるでしょう。

施工管理は意外と楽とも言われている

多くの人が抱く施工管理の仕事に対するイメージには「厳しい」「責任が重い」「体力的にも大変」といったものもあるでしょう。しかし、意外にも「施工管理は意外と楽だ」という意見も少なからず存在します。これは、どのような側面からくるものなのでしょうか。ここでは、施工管理の意外な「楽な側面」について解説していきます。

明確な役割と責任

施工管理者の役割と責任は非常に明確となっていることが大きな特徴といえます。たとえば、工事の進行、品質、安全、コスト管理といった要素をしっかりと監督することなどが挙げられます。仕事の方向性や目的が明確であることで、何をすべきかが常にクリアな職種なのです。そのため、仕事の内容もシンプルに捉えることができ、余計な迷いや混乱を減少させることにつながっています。

ルーチンワークの存在

施工管理の業務の中には、定型的でルーチンな作業も少なからず存在します。これらの決められた作業は、繰り返し行うことで効率的にこなせるようになるのが特徴です。慣れることでスムーズに進められる業務があることは、精神的な負担を減少させることにもつながるでしょう。

技術の進歩とサポートツール

建設業界というと、アナログな工具や重機などをイメージする人も多いですが、近年の建設業界では、国土交通省が推進する「i-Construction」をはじめ、「建設DX」といった技術革新やデジタル化が進んでいます。施工管理者をサポートするツールやソフトウェアがかなり増えてきているのです。これらのツールを使用することで、業務の効率化や誤りの低減、情報共有の円滑化などを行うことができ、従来よりも格段に仕事の負担を軽減することができるでしょう。

施工管理がやめとけと言われる理由についてまとめ

施工管理は業務範囲や責任が大きく、「やめとけ」と言われてしまう要因も大きい役職です。しかし、「やめとけ」と言われるような企業を避け、労働環境の改善をしている企業に出会うことができると、そのぶんさまざまなメリットや、やりがいを感じられることもあるでしょう。建築業界の中でキャリアパスについて迷っている人は、転職エージェントなどの相談できるサービスを利用しつつ、施工管理も選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。

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