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施工管理の年収はいくら?似た他の職業の年収と比較してみた

建設・不動産 転職豆知識

2023.10.24

施工管理は、建築が計画通りに安全かつ品質を保ちながら進行しているのかを確認して仕事全体を管理する職業を指します。今回は施工管理と似た、他の職業の年収と比較したり、年収を上げるためのコツについて紹介します。

施工管理の年収はいくら?

建築業界は、昨今の首都圏の大規模再開発やインフラ改修の需要があるため、年収が他の業界より高い傾向にあります。この章では、その中でも施工管理技士の年収はいくらなのかを解説します。

新卒入社

新卒で建設会社に入社した場合の初任給は、月給20万円~30万円程度からスタートすることが多いです。これを基に年収を計算すると、初年度~2・3年、残業・他手当以外で約300万円~400万円程度になります。

経験年数に応じて増える

施工管理の経験が増えると、知識やスキルが評価され、給与も上昇します。例えば、5年~10年程度の経験者は、年収500万円~800万円程度、10年以上の経験者は800万円を超える場合もあります。

役職や資格を持っている人の給与

施工管理の中でも、特定の資格や役職に就いている場合、年収がさらに上がる可能性があります。たとえば、建築士や一級施工管理技士などの資格を持つと、専門性が評価されて給与が上がりやすくなり、年収900万円以上になることもあります。

似た他の職業の年収と比較

似た他の職業の年収を紹介して、最後に施工管理との比較結果を解説します。

設計士

設計士は、私たちが生活する建物やさまざまな構造物の形状や機能性を考える役割を担います。顧客のニーズや土地の条件、予算などを考慮しながら、どのような内部構造や外観デザインとなるかを決定します。この仕事は、ただ単に図面を書くだけではありません。設計士はその建物がどのような目的で使われるのか、どれだけの人が利用するのか、どんな環境の中に建つのかなど、あらゆる情報を収集し、それを元に設計を行います。

新卒の設計士の初任給は月給20万円~30万円程度とされていますが、経験やスキル、手掛けたプロジェクトの規模や評価によって、年収は大きく変動します。特に、大手の建築設計事務所や都市部の企業では、経験や実績によって年収が500万円~1500万円程度に跳ね上がることが珍しくありません。

土地測量技師

土地測量技師は、土地の正確な形状や高低、位置を特定するための計測を行う職業です。主な仕事内容は、新しい建物の建設や道路の敷設などのプロジェクトを進行する際、建設する土地を測定します。建築物を建てた際、測定が間違っていると建物全体が傾いてしまう危険性があるため、非常に重要な仕事です。新卒の土地測量技師の初任給は、月給20万円~30万円程度とされており、経験を積むことで更に収入が上がります。また、最新の計測技術や仕事に関連する資格を取得することで、年収が500万円~900万円程度になることがあります。

構造計算士

構造計算士は、建物やブリッジ、ダムなどの構造物が、地震や風、雪のような外部からの力に対してしっかりと耐えられるかを数値で評価する職業です。強度や耐震性は、人々の命を守る上で極めて重要となるため、非常に大切な仕事です。たとえば、新しい建物を建てる際、地震のリスクや材料などを考慮して、どのような構造や基礎が必要かを計算します。また、既存の建物をリノベーションする際や、地震の後の安全評価などの仕事も行います。

専門的な知識や技術を持つため、構造計算士は高い初任給を受け取ることが多いです。新卒の場合、月給25万円~35万円程度です。また、資格や実績を積むことで、年収は600万円から1200万円以上貰えることもあります。

土木技術者

土木技術者は、道路、橋、トンネル、ダムなどの公共インフラの設計、建設、保守を担当します。土木工学の知識をもとに、さまざまなプロジェクトでの技術的なアドバイスや解決策を提供する役割があります。新卒の土木技術者の初任給は月給20万円~30万円程度となりますが、経験や資格によっては年収が700万円~1100万円程度に上がることもあります。

設備設計士

設備設計士は、建物の暖房、冷房、換気、給排水などの設備を計画・設計する専門家です。エネルギー効率や環境対応、居住者の快適性を考慮しながら、最適な設備システムを設計します。新卒の場合、月給25万円~35万円程度ですが、実績を積むと600万円~1000万円程度に上がることもあります。

施工管理との比較結果

施工管理は建設の進捗状況などの管理を行う仕事です。そのため、先ほど紹介した仕事内容を全て把握しておく必要があります。わかりやすく例えるとマネージャーのような存在です。似た他の職業と年収は同じぐらいですが、やりがいがある仕事と言えます。

施工管理の年収を上げるコツ

施工管理の年収を上げるためのコツについて詳しく解説します。

資格取得

施工管理では、専門的な知識や技術を証明する資格が数多く存在します。特に注目されるのは、1級・2級施工管理技士、建築士、および安全衛生コンサルタントの資格です。1級・2級施工管理技士は、それぞれ大規模や中規模の建築物や土木工事の施工管理を行う能力を示すもので、公共工事を行う際、必要とされることがあります。一方、建築士の資格を持つことで、設計や施工管理の業務の幅を広げることが可能となり、年収が大幅に上がる可能性が高いです。また、安全衛生コンサルタントの資格は、建設現場の労働安全や健康の保護に関する専門的知識を持つことを証明するもので、安全対策の提案や教育、現場の安全確認などの業務に役立ちます。

専門技術の習得

施工管理の業務は、建築から土木まで多岐にわたりますが、その中でも工法、材料に関する知識や技術を習得することが大切です。例えば、最新の環境技術や耐震技術に関する工法、新しい建築材料に関する知識を持つことで、業務の幅が広がり、様々な仕事を受注できるようになります。また、特殊な技術や材料が求められる仕事では、専門的な知識を持つ施工管理者は不可欠であり、給与交渉やキャリアアップの際の大きなアドバンテージとなることが考えられます。

コミュニケーション能力

施工管理者の仕事は、ただ現場を監督するだけでなく、現場の職人や作業員、設計者、クライアント、材料の供給業者など、さまざまな人とのやり取りが欠かせません。それぞれの関係者との間で、計画通りに工事が進むためには、正確で迅速な情報の共有や認識のすり合わせが大切です。コミュニケーション能力が高い施工管理者は、人間関係をスムーズに構築し、予期せぬトラブルや誤解を未然に防ぐことができます。たとえば、作業の進行中に予想外の問題が発生した場合、その情報を迅速に関係者に伝え、共通の理解を得ながら対応策を立てることが可能です。また、信頼関係が築かれると、次回の仕事での協力やリピート受注のチャンスが増える可能性もあります。

実績の積み重ね

施工管理者としての仕事では、仕事ごとの成功が自身のキャリアに直接影響します。成功したプロジェクトの経験やその成果をきちんと積み上げていくことで、自分の実力や信頼性を証明することが可能です。たとえば、予算内での工事の完了や、期日より早い納品、トラブルなくスムーズに工程を進めるなどの実績を持っていると、それが「この施工管理者は任せて安心」という評価に繋がります。また、成功したプロジェクトは、自分自身の履歴書のようなものです。具体的な成果や数字を持って自分の能力をアピールできるため、転職や昇進の際にも有利となることが多いです。そして、実績があると、大規模なプロジェクトや重要なポジションに推薦されるチャンスも増えてきます。

まずは工事経歴書やポートフォリオを作成してみよう

工事経歴書・ポートフォリオは他の人に実績をわかりやすく伝える手段になります。施工管理は工事経歴書を、設計士は工事経歴書と物件や図面などを記載したポートフォリオを作成します。年収を上げるためには、ポートフォリオを作成して自分の実績やスキルを整理することが大切です。その上で自分に足りない技術を見つけて、スキルアップを目指してみてください。また、転職も年収アップにつながる可能性があるため、キャリアに不安がある人や効率よく求人情報を集めたい人は転職エージェントに相談すると良いでしょう。

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