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ディベロッパーの仕事はやめとけ?理由とメリット・デメリットを解説

建設・不動産 転職豆知識

2024.06.19

ディベロッパーの仕事はやめとけ?

不動産業界に興味のある人の中で、ディベロッパーへの転職を検討している人はいませんか。ディベロッパーとは、土地や街を開発する事業者のことを指します。都市開発や商業施設、マンションの開発など私たちの生活と密接につながる仕事をしている人たちです。

しかし、ディベロッパーのことを調べてみると、「やめとけ」と紹介しているサイトも少なくありません。特に営業職を指す内容が目立ちます。では、なぜ「やめとけ」と言われているのか、営業職に注目して解説していきます。

ディベロッパーはやめとけと言われる理由

キャリーケースをひく人

この章では「ディベロッパー営業職になるのはやめとけ」といわれる主な理由について見ていきます。主な理由として、企業によっては激務であったり、企業規模によっては転勤の可能性があることや、人によってはストレスを感じる仕事であることが挙げられています。

激務になることがある

「やめとけ」と言われる一番の理由は、激務になる事があることです。しかし、全てのディベロッパーでいえることではなく、企業の体制や方針によって、一人に業務が集中してしまっているケースもあるようです。

具体的には、

  • ・雑務をこなしながら、先輩の商談に同席するなど、業務と並行して勉強しなくてはならない
  • ・クライアントからの信頼を得るためにも、何度も打合せを行わなくてはならない
  • ・プロジェクト状況により、土日の勤務が発生する
  • ・クライアントから想定外の要望があっても対応しなくてはならない
  • ・自然災害などにより、プロジェクトがスムーズに進行しない

といった声があるようですが、内容をみると、ディベロッパーに限った話ではなさそうです。特に近年では働き方改革が進んでいる企業が多いため、しっかりと企業のことを理解したうえで就職・転職していれば、このような声もあがらなかった可能性があります。

流動的な休日は業務上仕方がないところがありますので、曜日は完全固定で働きたいといった方はディベロッパー営業職への転職は考えてはいけません。

全国転勤がある

特に大手企業でいえることではあるが、地域密着の会社でもない限り、転勤があるものと思ってください。どこか一つの場所に定着しにくいため、既婚者であれば、単身赴任をすることもあるでしょう。そのことをよく理解できていないまま、ディベロッパーへ転職した人にとっては、転勤に対するネガティブな印象があるかもしれません。

しかし転勤を命じられるのは、ディベロッパーの場合光栄なことともいえます。優秀な人材と認められれば、全国転勤の可能性が高くなるからです。

全国的に展開しているような企業では転勤がつきものですが、転勤のない企業もあるため『ディベロッパーで働きたいが転勤したくない』人は安易に業界だけで判断するのは自身の可能性を狭めてしまうこともあるので、慎重に検討する必要があります。

人によってはストレスを感じやすい

顧客から新たな要求が入ったり、変更の希望が入ったりすれば、案件に関わる人と連携をとる必要があります。また、地権者や地域住民の方にプロジェクトの理解がなかなか得られず苦戦することもあるかもしれません。

業務をするうえで、コミュニケーションが苦手な方はディベロッパー含む営業職自体の転職は難しいでしょう。一方、コミュニケーションが得意な人や、都市開発などの大きな仕事に達成感を感じる人は向いているかもしれません。

ディベロッパー営業の仕事内容

ディベロッパーでの営業職のイメージは大まかにあるけれども、具体的に何をする人なのか知らないという人も多いかもしれません。ここでは、ディベロッパーの主な仕事内容について見ていきます。企業によっては分業化されていることもありますので、面接の機会があった場合はしっかりと整理しておく必要があります。

用地取得

ディベロッパーの仕事として、用地取得があります。用地取得とは土地を手に入れることですが、重要なのはどこを購入するかのマーケティングです。不動産流通会社や地権者からの情報収集や現地調査など総合的に検討し、将来性のある土地かどうか判断します。

もし、開発に適した土地であると判断すれば、地権者と交渉を行って土地を取得します。大きな案件だと複数の地権者と交渉を進めることもあるでしょう。場合によっては、数年がかりで取得を行うこともあります。

企画・開発

土地を手に入れたら、その土地をどのように活用するか企画を進めていきます。土地の歴史や環境をベースに、どういった街づくりにすればいいか基本的なコンセプトを決めるのです。コンセプトが決まれば、その考えに基づき開発を進めていきます。具体的に収支の検討は建物コンセプトを作成し、デザインを設計事務所などと検討するのが開発と呼ばれる仕事です。

建物の設計やデザインがまとまったところで、建設会社が実際に工事を進めていきます。デベロッパーは工事に直接かかわることはありません。しかし、品質管理やプロジェクトの進捗状況のマネジメントなどの重要な仕事を担当します。

流通

流通とは、出来上がった物件に入居してくれる事業者への営業活動のことです。オフィスビルであれば企業、商業施設であれば飲食店や小売店など、入居してくれそうなところに営業をかけるわけです。このとき、事業者が入居したいと思わせるように、そのテナントに入ることで得られる恩恵などを提案します。

なお、販売活動はディベロッパー単独で行うことはあまりありません。不動産流通会社や不動産運営管理会社と連携して、売り出すスタイルが一般的です。そして、テナントからの賃料は、ディベロッパーの大きな収益源となります。

管理

建物や街の管理運営をする仕事です。このとき、地域住民やテナントと密にコミュニケーションをとって、いかに良好な関係を構築できるかがポイントです。良好な関係を構築できれば、開発した街の価値が向上するでしょう。

大手のディベロッパーになると、グループ会社が販売と管理を担当する場合も少なくありません。ディベロッパーに入社した後、このようなグループ会社に出向して経験を積むこともあります。

ディベロッパーの魅力・やりがい

ディベロッパーは、確かに大変なところもあるでしょう。しかし、大変さを補って余りある魅力ややりがいもあります。具体的にどのようなところが魅力であり、やりがいなのかを以下で見ていきましょう。

地図に残る仕事

ディベロッパーは住宅や商業施設、リゾート地などの大規模な開発を担当します。街作りの根幹を担っている仕事です。

街作りという大規模な案件を担当し、開発の後には自分の担当した施設などが地図になって残ります。自分の行ってきた仕事が、そのような形になって残るのは非常に魅力的でしょう。

社会貢献性が高い

ディベロッパーは、街づくりを担っている人たちです。街づくりを進めるにあたって独りよがりではだめで、地域や社会のニーズをくみ取って、それを街づくりに反映させなければなりません。地域の人々が何を求めているのか、生活の利便性を高めるにはどうすればいいかに寄り添う必要があります。

そのような街づくりができれば、社会に貢献したことになり、達成感や充実感を得られるでしょう。

ディベロッパーへ転職するメリット

ディベロッパーへの転職では、メリットも数多くあります。やりがいがあり、待遇が手厚いのは転職を検討している人にとっては魅力的でしょう。

以下では、ディベロッパーへの転職のメリットをいくつか挙げていきます。

成果が目に見える

ディベロッパーのメリットとして、成果が目に見える点が挙げられます。ディベロッパーは街づくりを担当するので、自分が開発した施設はいずれ建物という形で具現化されます。さらに、前述の通り、街が完成すれば地図に残り、地域の人に利用してもらうこともできるでしょう。

自分が携わった仕事がはっきり形になって現れる仕事は、他にはなかなかありません。成果が目に見える形で表れるので、次の仕事へのモチベーションもつながっていくでしょう。やりがいのある仕事を希望するなら、ディベロッパーは有力な選択肢になるはずです。

給与水準が高い

ディベロッパーに転職するメリットとして、もう一つ見逃せないことに「給与水準の高さ」も挙げられます。街づくりなど大型案件を担当することが多く、実績を出せば高収入も期待できるでしょう。頑張り次第では、年収1,000万円を超える可能性も十分あり、ほかの建設業界と比較しても、給与水準は高めです。

ディベロッパーが携わっている仕事は、大きな価値を生み出すポテンシャルを有しています。大きな価値や恩恵を会社にもたらしてくれる人材だからこそ、報酬も高いわけです。

転職するときは転職エージェントの活用がおすすめ

ディベロッパーへの転職を検討しているのであれば、転職エージェントを活用するといいでしょう。特に不動産業界に精通している転職エージェントを利用するのがおすすめです。転職エージェントに登録すると、キャリアコンサルタントが皆さんの転職活動をバックアップしてくれます。

皆さんのこれまでのキャリアや希望する職場を伝えると、それに見合った求人を探してくれるでしょう。そのため、入社に至った場合は入社後のミスマッチが少ない傾向があります。不動産業界に精通したキャリアコンサルタントが担当になれば、転職だけでなく不動産業界のやりがいや大変さなどのアドバイスも受けられます。

また、求職活動にあたって、採用試験は欠かせません。履歴書や職務経歴書の作成、面接などで合否が決まります。転職エージェントは履歴書や職務経歴書の添削や面接対策の助言なども行ってくれるのも、転職エージェントがおすすめの理由です。さらに、言いづらい待遇などの条件交渉もコンサルタントに任せられるので求職者自身の負担も軽減されます。

これらのサービスが無料で受けられるので、ディベロッパーに転職したければ転職エージェントを利用すると良いでしょう。

まとめ

ディベロッパーは「大変な仕事だからやめとけ」という話はしばしば聞かれます。しかし働き方改革が進む近年は、企業によってはこれまでのイメージとは全く違う働き方ができる可能性があります。ディベロッパーは街づくりを担う大事な仕事でもありますが、人々の求める開発ができれば、社会に貢献できるというほかではなかなか味わえない充足感のある仕事です。また自分の成果が地図に残り、しっかりと目に見える形で残る点でも魅力的でしょう。

もし営業職含め、ディベロッパーへの転職を検討しているのなら、転職エージェントを活用するといいでしょう。キャリアコンサルタントがアシストしてくれるので、自分であれこれ悩む時間が減ります。こちらの要望を聞いたうえで案件を紹介してくれるので、ミスマッチも起こりにくいでしょう。

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